龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第38回定期演奏会。
ゲストにテューバ奏者の次田心平氏を迎え、
圧巻のサウンドで会場を包み込んだ熱いライブがDVDで蘇ります！
| ディスクの仕様 | ||||
| 種別 | DVDディスク | 音声 | AC-3 | |
| 画面サイズ | 16:9 | ディスクタイプ | 片面二層 | |
| 本編再生時間 | 87分 | 言語 | 日本語 | |
| 発売元 | (株)日本パルス | その他 | - | |
【特徴】
精力的に活動を続けている龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部。
2011年12月23日にびわ湖ホールで開催された、第38回定期演奏会のライブディスクを、
アンコールの2曲も含めてお届けします！
幕開けは、2011年度の吹奏楽コンクール自由曲として取り上げた「大仏と鹿」。
雄大で優しいお顔の大仏さまのもとで、可愛い小鹿たちが今にも駆け出しそうな演奏が印象的です。
つづく、「タンタン―太陽の神殿―」は同名のミュージカル音楽を抜粋した作品となり、
場面を描写する各曲の対比、親しみやすく美しい旋律を、色彩感あふれる豊かな響きで奏でています。
そして、演奏会前半を締めくくるに相応しく、吹奏楽の名作として名高い「シンフォニア･ノビリッシマ」が力強く演奏されています。
後半では、ゲストとして読売日本交響楽団テューバ奏者の次田心平氏を迎え、R.V.ウィリアムズの「テューバ協奏曲」を演奏。
次田氏の登場時から客席へと放たれる大きなオーラとともに、なによりも感じていただきたいのは、
繊細かつ優しくありながら、とても豊かな音色です。その時、確かにすべての聴衆は魅了されました。
ゲストへのアンコールナンバー「キャリオカ」では、ソリストのパフォーマンスにも是非ご注目ください。
そしてタイトル曲でもある、交響詩「ローマの松」は、龍谷大学が誇るシンフォニックなサウンドと緻密なアンサンブルによって、
何世紀にも渡って歴史と共に歩んできた『松』から見た、古代ローマの風景が表現されています。
特に「アッピア街道の松」では、後半のバンダに注目。ステージ上の力強い演奏に加え、
3階席から奏でられる迫力あるアンサンブルが、客席内を立体感溢れる響きで包み込んでいます。
息を呑むほどの熱演に驚嘆です。
パワフルでゴージャスな演奏が詰まった、心踊る熱いライブの感動を、DVDで再び！
1:大仏と鹿：酒井 格
この作品は1999年に創立40周年を迎えた奈良県吹奏楽連盟の委嘱により、
『若草山のファンファーレ』と共に作曲されました。
明るく元気な奈良の人々をイメージした軽快なメロディーから始まり、
自然豊かな奈良の風景を思わせるメロディーへと移り変わります。
そして奈良といえば大仏と鹿。雄大で優しいお顔の大仏のもとで、
可愛い小鹿達の今にも駆け出しそうなメロディーがとても印象的です。
この作品の主役はそんな可愛い小鹿達です。
ある日、小鹿が無邪気に遊び回っていると、
遊びに夢中になってしまい母鹿とはぐれてしまいます。
不安でさみしい夜を迎えようとしていると、やがて大仏のもとに辿り着きました。
そして大仏に見守られながら小鹿は一夜を過ごします。
夜が明け、小鳥のさえずりが聞こえた朝焼けを迎えた時、母鹿がやってきて…。
2:タンタン―太陽の神殿―：D.ブロッセ／編曲:J.デ=メイ
1929年にベルギーで誕生した、全24巻に渡るコミック『タンタンの冒険旅行』は全世界で翻訳され、世界的にも人気があります。
また、1946年に映像化されて以来、幾度となくアニメーションや実写版として発表され、
2011年の12月1日には『タンタンの冒険・ユニコーン号の秘密』(スティーブン・スピルバーグ監督)が公開されました。
この曲は同名ミュージカルの音楽を抜粋し、
シリーズ13巻"ななつの水晶球"および14巻"太陽の神殿"に連なるストーリーを元としています。
主人公の少年記者タンタンと相棒の白い犬スノーウィは、エキゾチックな中南米を舞台とした神秘的なストーリーの中で、
降りかかる苦難や危機、そして劇的なクライマックスを迎えます。
親しみやすく美しい旋律に加え、場面を描写する各曲の対比、ハープやピアノの豊かな色彩感が魅力的です。
3:シンフォニア･ノビリッシマ：R.ジェイガー
作曲者のジェイガーは1939年ニューヨーク州生まれ、1962年から4年間兵役のためアメリカ海軍に所属し、
軍音楽学校のスタッフとして作・編曲を担当しました。彼は『吹奏楽のための交響曲第1番』という曲で、
アメリカ吹奏楽指導者協会の作曲賞である、オズワルド作曲賞を受賞していますが、
彼の作品の中で最も演奏される機会が多く有名なのが、
この『シンフォニア・ノビリッシマ』です。この曲は彼が軍音楽学校にいた頃、婚約者のために作曲しました。
楽曲は古典的なソナタ形式で、主題を用いた堂々とした序奏から始まります。軽快な主部に入り、
様々な楽器が主題を受け渡し展開していきます。
その後、ゆったりとした中間部に入り、オーボエが気品漂う美しいソロを奏でます。
そして、再び軽快な旋律に戻り、圧倒的な迫力を持って曲を閉じます。シンプルな構成ですが、吹奏楽の魅力が詰まった曲です。
4:テューバ協奏曲：R.V.ウィリアムズ／編曲:山本 訓久
イギリスの著名な作曲家であるレイフ・ヴォーン・ウィリアムズは、1872年グロスターシャー州ダウン・アンプニーに生まれ、
18歳でロンドンの王立音楽大学で作曲を学び、教会のオルガニストとしても活躍しました。
生涯９つの交響曲の他に、多くの合唱曲も残し、それらは日本での知名度は低いものの、欧米では高い評価を得ています。
彼の作品にはイングランドの民謡を取り入れたものが多く、今でも多くのイギリス国民に愛されています。
収録曲の『テューバ協奏曲』はテューバの協奏曲としては最もポピュラーな作品で、
1954年ロンドン交響楽団の50周年を記念して書かれたものです。
構成は第一楽章プレリュード、第二楽章ロマンツァ、第三楽章フィナーレの3つの楽章からなり、
演奏時間が12分程と簡潔な作りになっています。
5:キャリオカ：V.ユーマンス／編曲:岩井 直溥
1933年に作られたアメリカ映画『空中レビュー時代』の主題歌として発表されたのがこの曲です。
『キャリオカ』とはブラジルの旧首都で、カーニバルで有名なリオ・デジャネイロに生まれ育った人々をさし、
「江戸っ子」や「パリジャン」という言葉と同種のニュアンスを持っています。
南米の息吹を掴み取ることのできるこの曲は、吹奏楽だけでなく、
オーケストラやビッグバンドなど様々な編成にアレンジされ、世界中で親しまれています。
6:交響詩「ローマの松」：O.レスピーギ／編曲:木村 吉宏
この曲は、イタリアのボローニャ出身である作曲家、オットリーノ・レスピーギによって1924年12月に完成された交響詩で、
この前後に作曲された『ローマの噴水』（1916年）『ローマの祭』（1928年）と共に「ローマ三部作」と呼ばれています。
このローマ三部作からはレスピーギの純粋なローマへの愛着と、長い歴史を持つローマという都市の奥深さを感じとることができ、
収録曲の『ローマの松』では、何世紀にも渡って歴史と共に歩んできた松から見た、古代ローマの風景が描かれています。
第1曲「ボルゲーゼ庭園の松」では、子供たちが松の周りで遊びまわる様子を表し、
高音で奏されるメロディーは子供たちの元気な叫び声を表しています。
第2曲「カタコンブ周辺の松」は、カタコンブ（初期キリスト教徒の地下墓地）の入り口に立っている
松の木陰から聞こえる悲痛に満ちた聖歌が表現され、厳粛な賛歌のように辺りを漂い、次第に神秘的に消えていきます。
第3曲「ジャニコロ丘の松」は、満月の中に浮かぶ松と幻想的な月光を表しており、
哀愁漂うクラリネットのソロが、降りかかる月の光を表すピアノ・ハープ・チェレスタと絡み合います。
第4曲「アッピア街道の松」は、霧深い夜明けを見守っている松のことです。
ピアニッシモから始まり徐々に音量を増していくメロディーは、新しく昇る太陽の光の中を軍隊が行進していく様子が描かれています。
7:坂本九コレクション：編曲:金山 徹
8:ジングル・ベル in Swing：J.ピアポント,G.F.ヘンデル／編曲:福田 洋介
■指揮：若林 義人
東京都出身。京都市立芸術大学卒業。大学在学中に京都市交響楽団に入団、卒業と同時に安部賞を受賞。
また入団当初より龍谷大学吹奏楽部の指導に当たる。
トランペットを故金石幸夫、有馬純昭、田宮堅二の各氏に師事。京都市交響楽団トランペット奏者として
２５年６ヶ月在籍し、2007年の３月をもって退団。
2007年度より龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学ウインドオーケストラ指揮者に就任。
他に生駒市立生駒中学校吹奏楽部など、数多くのバンド指導を手がける。
近年は、ジャパン・ブラス・コレクション、ブラスパラダイス大阪、ブラススカラーズ大阪等に客演指揮者として
招かれ、指揮者としての活動も精力的に行っている。またウィンズスコア社で、龍谷大学吹奏楽部、
相愛大学ウインドオーケストラ、東海大学付属高輪台高校吹奏楽部、福岡工業大学付属城東高校吹奏楽部、
柏市立酒井根中学校吹奏楽部とのポップスレコーディングの監修・指揮も行っている。
現在、龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部音楽監督常任指揮者、京都市立芸術大学非常勤講師、
相愛大学非常勤講師。２１世紀の吹奏楽“響宴”会員。
■テューバ：次田 心平（読売日本交響楽団テューバ奏者）
京都市立音楽高校を卒業後、1998年京都市立芸術大学音楽学部に入学。
在学中、2000年カナダにて国際テューバコンクールのセミファイナルに出場。
その後、インディアナ州立大学の教授ダニエル・ペラントウーニ氏の自宅にて数週間教えを受ける。
2001年PMF（パシフィックミュージックフェスティバル）に参加。2002年、同大学を首席で卒業し音楽学部賞、京都音楽協会賞を受賞。
読売新人演奏会に出演。第18回日本管打楽器コンクールテューバ部門第４位、第21回同コンクール３位と続けて入賞。
その後、第24回管打楽器コンクールテューバ部門において審査委員満場一致の１位となる。
2003年7月～2008年3月まで日本フィルハーモニー交響楽団に在籍する。
2007年同楽団をバックにヤン・クーツィールのテューバ協奏曲を共演。
今年２月には読売日本交響楽団と大友直人指揮でヴォーン・ウィリアムズのテューバ協奏曲を共演。
来年の２月にも同楽団とオスモ・ヴァンスカ指揮でカレヴィ・アホのテューバ協奏曲を共演予定。
その他にもさまざまな吹奏楽バンドなどでソリストとして出演する。
現在、読売日本交響楽団テューバ奏者。その他にも侍ブラス、ジャパンテューバソロイスツ、The Tuba Bandのメンバーとして活動する。
アンサンブルのＣＤも多数リリースされている。
洗足学園音楽大学の非常勤講師。
テューバを鹿島三嘉、武貞茂夫、ダニエル・ペラントーニ、ロジャー・ボボの各氏に師事。
ブレーン・ミュージックよりDVD「テューバマスター」、オクタヴィア・レコードより「TuBest!」をリリース。
TuBest!はレコード芸術の特選盤に選ばれる。
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龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第38回定期演奏会
2011年12月23日 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールにてライブ収録
（音源協力：株式会社CAFUAレコード）
